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好転反応
尿療法を始めると、一時期、体調が悪くなったような身体反応が出てくることがあります。 この一時的に起きる反応は「好転反応」と呼ばれるもので、病気を改善、治癒するために、体の奥に隠れている病気の原因、たまっていた毒素や悪い細菌類を体から排除しようとして起こってくる、免疫力の活性化作用だと考えられています。
過去に痛かった体の部位が再び痛み始めたり、調子が悪かった場所が再度不調をきたし始めたりと、以前患っていた病気が再発したような症状が現れるのが、好転反応の典型的なパターンです。 尿を飲んだ為に、体に良い作用ではなく、逆に害になったのではないかと心配して尿療法をやめてしまう人が多くいると思います。 私もその一人でした。 でも心配はありません。 尿はいくら飲み続けても無害です。
では何故、好転反応が現れるのか? 以下がその説明です。
体内を活性化させる尿の中の固形成分には以下のようなものがあります。
尿素、ナトリウム、カリウム、塩素イオン、アンモニア、クレアチン、クレアチニン、マグネシウム他、非常に種類の多い微量の体内活性物質が含まれています。 この微量成分は元々血液の中にあって、体内を活性化する為に働いていたものです。 微量すぎて分析不可能なため、不明な成分も多く、また個人個人によって成分や量の違いがあると考えられます。 これらの尿の成分が生理作用に働きかけることで、細胞が活発に働き始め、体内の悪い要素を排除しようとして攻撃し始めた結果、表に現れてくる反応だと考えられます。 過去から引きずった悪い要素を断ち切るための反応が好転反応ですから、それは尿を飲んだ為に起こった「弊害としての症状」 ではなく、病気が治癒していくプロセスで体内で起こる変化の反応です。
好転反応は人によって出る場合と出ない場合があるようです。 よくある反応としては、以下のような症状が一般的なようです。
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身体のあちこちが痛む
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下痢
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身体がだる
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身体が痒い
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*眠気
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微熱が出る
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湿疹
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吐き気、めまい
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食欲減退
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頭痛
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古傷が痛む
好転反応が出る身体の部位としては、頭、顔、目、耳、鼻、口、歯、舌、喉、胸、食道、胃、腸、肛門、皮膚、あるいは全身の症状として現れる事があります。
好転反応が続く期間については個人差があり、1日から数日、数ヶ月から半年以上続くケースもあるそうで、これと言った傾向はないようですが、長期に渡って病んでいたり、長期で薬を使用していた場合、好転反応が出やすい傾向にあるようです。 また、好転反応は一回で終らず、複数回繰り返す場合もあるようですが、大抵の場合、三回以上繰り返す事はあまりないとされています。
好転反応があまり酷い場合は、一時期(2〜3日ほど) 尿を飲むことを中断して、身体の反応を少し緩和してから再開するのが良いようです。 強い好転反応が出るたびにこれを繰り返すか、もしくは強い好転反応が出ないように、予防処置として、飲む尿の量を少量から徐々に増やしていくというやり方も一つです。
尿を飲み始めてから、病気の症状の改善効果や、症状が全くない状態になるまでの期間は、短い人で2〜3日、長い人では一年目にようやく効果が出たという報告もあるようなので、かなり個体差があると言えます。
中尾良一著 「尿療法 驚くべきこの効果」、他より引用